胃が気持ち悪い

胃が気持ち悪い…
胃もたれがあるのは胃の病気!?

胃が気持ち悪い…胃もたれがあるのは胃の病気!?ついつい飲み過ぎてしまった、食べ過ぎてしまったという日やその翌日、胃に気持ち悪さを感じることがあります。ごくたまに、ということであれば特に問題はありませんが、胃もたれが続く場合、繰り返している場合には、病気が疑われます。
その他、夜寝る前に食事を摂ったり、食後すぐに昼寝をする習慣がある方も、胃もたれを起こしやすくなります。こういった習慣は、食べ物の消化を阻害することにもなりますので、できるだけ改善しましょう。

胃が気持ち悪いときは暴飲暴食や
胃酸過多が原因の場合も…

胃が気持ち悪いときは暴飲暴食や胃酸過多が原因の場合も…暴飲暴食や胃酸過多を原因として、胃もたれが生じることもあります。

暴飲暴食

文字通り、飲み過ぎ・食べ過ぎのことですね。胃が普段よりたくさん働くことになり、胃もたれ、吐き気などをきたします。

対処法
  • 飲食の前に、牛乳やヨーグルトなどを摂り、粘膜を保護する。
  • 飲み過ぎてしまったときには、タンパク質を摂ってアルコールの分解を促す。

一時的なものだからといって頻繁に暴飲暴食を繰り返していると、当然ながら胃や腸の負担も大きくなります。生活習慣病や胃腸の病気の予防のためにも、ほどほどにしておくことが大切です。

胃酸過多

胃酸が過剰に分泌されると、胃もたれや胸やけをきたすことがあります。
食べ過ぎ・飲み過ぎを原因として起こることもありますし、ストレス、カフェインの摂り過ぎなどが原因になることもあります。
また、この状態が長く続くと、逆流性食道炎、胃炎、胃・十二指腸潰瘍などの病気を引き起こす原因にもなります。

対処法
  • 食べ過ぎ・飲み過ぎ、カフェインの摂り過ぎ、ストレス過多の生活が認められる場合には、それらの習慣を改善する。
  • 対症療法として、胃酸の分泌を抑える薬の服用も有効。
  • 症状が続く場合には、医療機関の受診が必要。

まずはご自身の生活習慣を振り返ってみましょう。近年、特に逆流性食道炎の患者さんが増えています。食生活の欧米化により、高脂肪食を口にする機会が増えたことなどが原因ではないかと言われています。

胃が気持ち悪い場合に
考えられる病気は?

胃もたれが続く場合には、以下のような病気が考えられます。

逆流性食道炎

胃酸過多、食べてすぐ横になる習慣などを原因として、胃から食道へと胃酸が逆流し、食道粘膜で炎症を起こします。
胃もたれのほか、胸やけ、呑酸、のどの違和感、咳、声がれなどの症状を伴います。

胃腸炎

ウイルス、細菌への感染などを原因として起こる、胃、小腸、大腸の炎症の総称です。大きく、急性胃腸炎と慢性胃腸炎に分けられます。
急性胃腸炎の場合は、胃もたれのほか、急な発熱、吐き気・嘔吐、腹痛などの症状を伴います。
慢性胃腸炎の場合は、胃もたれのほか、みぞおち・腹部の痛み、不快感、食欲不振、下痢などの症状を伴います。

急性胃炎

ピロリ菌感染、痛み止めの副作用、飲み過ぎ、ストレスなどを原因として起こる胃の粘膜の炎症です。
胃もたれのほか、キリキリとした胃の痛み、吐き気、嘔吐、下痢などの症状を起こします。ひどい場合には、吐血や下血をきたすこともあります。

胃潰瘍

ピロリ菌感、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服を原因として起こる、胃の潰瘍です。
胃もたれのほか、みぞおちの痛み、胸やけ、吐き気、膨満感、食欲不振などの症状を伴います。悪化すると、潰瘍からの出血によって吐血・下血・貧血を起こすこともあります。

十二指腸潰瘍

ピロリ菌感、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服を原因として起こる、十二指腸の潰瘍です。
胃もたれのほか、腹痛、胸やけ、吐き気、食欲不振などの症状を伴います。悪化すると、潰瘍からの出血によって吐血・下血・貧血を起こすこともあります。

胃癌

ピロリ菌の持続的感染、喫煙、塩分の摂り過ぎなどを原因として発症する、胃粘膜のがんです。
胃もたれのほか、胃の痛み、胸やけ、吐き気、便が黒い、食欲不振などの症状を伴います。初期のうちは、無症状であるケースも少なくありません。

機能性ディスペプシア(FD)

内視鏡検査などで病的な異常が認められないにもかかわらず、胃に不調をきたす病気です。
胃もたれのほか、胸やけ、胃の痛み、腹痛、お腹の張りなどの症状を伴います。

胃が気持ち悪い、吐き気がある場合には胃カメラをおすすめします

胃が気持ち悪い、吐き気がある場合には胃カメラをおすすめします

繰り返しになりますが、食べ過ぎ・飲み過ぎを原因とした一時的な胃の気持ち悪さであれば、過度に心配する必要はありません。
ただ、胃もたれが続く場合、繰り返される場合には、病気を疑うことが大切です。特に胃がんなどは、ほとんど症状なく進行します。
胃の気持ち悪さに加えて、吐き気などの症状があれば、まずは当クリニックにご相談ください。症状を詳しくお伺いした上で、必要に応じて胃カメラ検査を実施します。

胃が気持ち悪いQ&A

以前から食後に胃が気持ち悪くなったり、胃がもたれるので、内科に行って薬をもらって飲むと治まりますが、薬がなくなるとまた胃が気持ち悪くなります。何の病気が考えられるのでしょうか?

症状からは逆流性食道炎の可能性があります。他には胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんが考えられます。薬が効いていることであれば一度胃カメラで診断をして薬を続ける必要があるか確認した方が良いでしょう。

コロナ禍になってから、急に胃が気持ち悪くなったり、昼間に吐き気がしたり…ストレスなのでしょうか?

コロナ禍では多くの人がストレスを抱えておりそのような症状が出る可能性があります。ストレスに関連する病気としては機能性胃腸症があります。診断には胃カメラが必要ですが、薬は効果的ですのでしっかり診断する方が良いでしょう。

寝る直前に食事をすることがの多いですが、胃が気持ち悪くてなかなか眠れません。
右向きに寝ると食べ物が流れやすいと聞いたのですが本当でしょうか?

胃の動きが悪くなっている可能性(機能性ディスペプシア)とまた食道と胃の間が緩くなるっている可能性(逆流性食道炎)があります。そのような場合は右向きに寝ることで食べ物が食道に戻りやすくなります。左向きに寝ることで改善することもあります。
この症状があるときは胃カメラで確認することで逆流性食道炎や機能性ディスペプシアなど診断可能であり内服が効果あります。

監修:松ヶ崎駅前おくだクリニック 院長 奥田孝太郎

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